ダイレクトイン
エレベーターホールがなく、エレベーターを降りるとすぐ貸室内となっている造りを指す。エレベーターホールが無い為、来客者の受付場所を室内に設置する必要があり、実際にオフィスとして使用できる面積が少なくなる。また、ダイレクトインのオフィスビルはエレベーターにセキュリティ対策として、不停止機能が付いている事が多い。
立ち退き料
賃貸人の要請に応じて賃借人が賃貸物件を明け渡す場合に、その代償として支払われる金銭を指す。立ち退き料が支払われるケースは様々だが、移転費用の補償や、立ち退きによって失う利益の補償などが含まれる。なお、賃借人が自分の都合で明け渡す場合や、債務の不履行によって契約を解除する場合には、賃貸人は立ち退き料を支払う必要はない。
仲介手数料
賃貸物件の賃貸借の際、賃貸人と賃借人の間に入って意見の調整や契約事務などを行う不動産会社(仲介会社)に支払う手数料のことを指す。仲介手数料は取引が成立したことに対する成功報酬なので、賃貸借の仲介を依頼したものの、賃貸借契約が成立しなかった場合は支払う必要はない。なお、賃貸借の場合の賃貸人と賃借人が支払う手数料の合計額の上限が「家賃1カ月分(共益費・管理費除く)+消費税」と定められている。一般的には賃貸借契約時に賃借人が家賃の1カ月分の仲介手数料を支払うケースが多い。
賃貸借契約
目的物を有償で使用収益させる契約をさす。賃貸借契約では貸す側を貸主(かしぬし)または賃貸人(ちんたいにん)、借りる側を借主(かりぬし)または賃借人(ちんしゃくにん)と呼ぶ。
2ウェイ・3ウェイ
床面のコンクリート内に配線用ダクトが埋め込んであるオフィスビルの床仕様のことを指す。2ウェイは電気配線用・電話配線用にフロアダクトが2本埋め込まれている床仕様で、それに追加でLAN配線用のダクトが埋め込まれている床仕様が3ウェイである。OAフロアとは異なり、フロアダクトはオフィス内の一定の箇所に設置されているため、オフィスレイアウトに合わせて自由に配線が出来ず、モール等による露出部分が出てしまうことがある。
坪
土地面積や部屋の広さを測るときの単位を指し、1坪は約3.305785㎡に相当する。したがって、坪を㎡に換算するには「〇〇坪×3.305785」として、㎡を坪に換算するには「〇〇㎡÷3.305785」として計算することができる。
坪単価
土地やマンションなどの一坪あたりの価格のことを指します。一般的に、一坪は約3.305785㎡で計算します。
定期借家契約
定期借家契約とは、契約で定めた期間の満了により、更新されることなく確定的に契約が終了する契約のことを指す。契約を延長する場合は、当事者双方の合意による再契約が必要である。
鉄骨造(S造)
建物の骨組に鉄骨を組んで作った構造のことを指し、「S造」と略す。耐震性は高いが鉄自体は耐火性が低いので、通常は鉄骨の周りに耐火被覆を施す。鉄筋コンクリートに比べて軽いので、大型の工場や高層ビルに適している。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
鉄骨造(SRC造)と鉄筋コンクリート造(RC造)の長所を併せ持った構造を指す。鉄骨で柱や梁を組み、その周りに鉄筋を配してコンクリートを打ち込んでいる。同じ階数ならRC造よりもSRC造のほうが耐震性は高く、柱も細くできるが、建築コストはSRC造が一番高くなる。
転貸借
賃貸借契約を結んでいる賃借人が、その契約を維持したまま他の者に不動産を又貸しすることを指す。賃借人が第三者に賃借権を転貸する場合には、賃貸人の承諾が必要となる。なお、転貸借している物件の元の契約終了した場合。転貸借契約も終了する。
同居
賃借人が自分の借りているスペースに対して第三者を一緒に入居させることを指す。同居するテナントが賃借人の子会社や、資本関係にある会社の場合は賃貸人の承諾を比較的得やすいが、関連性のない場合は極めて困難である。
徒歩時間
不動産広告において徒歩での所要時間を表示する場合は、不動産の広告を規制する「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」により、徒歩1分が80mに相当するものとして計算するよう定められている。なお、分速80mという基準は、健康な女性が「ハイヒールのサンダルを履いて歩いた時」の実測平均分速が80.3mとなっていることから採用されたという話がある。
ドライエリア
地下階のある物件に開口部を設けるため、建物の周囲の地面を掘って造るスペースを指し、「からぼり」とも呼ばれる。目隠しや雨水の浸入を防ぐ目的で、地上部に腰壁が設けられていることが多い。
取引形態
不動産取引に対する宅地建物取引業者の立場を示したものを指し、具体的には、宅地建物取引業者自らが売主・貸主であるのか、代理や仲介(媒介)によって取引を行うのかを購入者や借主に明示するものである。